« 地図のたのしみ 3 | トップページ | ① ファミリアセダンGT »

犬神家の一族 リメイク

S_inugami_2 すっかり出遅れたわけですが、このリメイク! 監督、市川崑。

角川映画DEPATURE三部作フリークとしましては、見逃せないところ
です。リメイクといっても数多くの作品が作られてきたわけですが、
私が申すところの前作「犬神家~」とは当然ながら昭和51年公開の
作品を指すことを申し添えておきます。

脚本は前作をほぼ踏襲するそうで、私はそういうやりかたは・・・好きですよ。
終戦後のドサクサが収まらない時代のお話ですから、その時代の色や空気感を
どんな風に見せてくれるのか楽しみなところではあります。前作では昭和50年代
初頭の空気を、戦後の混乱期を引きずる地方都市の空気にいかに置き換えて
描いているかを私はみていたわけですが、まぁ見事なものでした。これが平成の
世に果たしてフィルムにできるのか、見ものです。

石坂浩二が上田の北国街道を歩いてゆく冒頭のシーンなんかどうやって再現する
のでしょう。金田一登場の場面ですが、岡沢章のエレキベースに大野雄二のエレピ
市原康の歌う様なドラムが重なり、探偵さんは来たもののこれから起こる惨劇を予感
させるに十分な、不安感に溢れる表現がなされています。坂口良子扮する旅館の
女中と出会うシーンは、さながら一枚の美しい絵のようです。

我ながら物好きな私は、まさにあの町並みを歩きに出掛けたことがあるのですが、
信州の山並みはそのままながら建物などはさすがに変わっており、やや興ざめで
した。 やはり上田でクランクインとのことですが、ちょっと心配です。

あの、死体が逆さまに突き刺さる木崎湖にも行きましたが、こちらは夏のリゾート地
にしては当時の雰囲気は失われていません。もくもくとした緑を湖面に映して、信州
の空気が清らかに感じられます。 さて、「ボートに穴」のシーンはどこで撮る?

キャスティングですが、前作におっかぶせるようなコンセプトなら、石坂浩二、大滝
秀治、加藤武は確かに欠かせませんね。 それと佐兵衛翁の仲代達矢はGJですね!
一族が集う場面に描かれたような静寂の中の息詰まる不安感、死体発見時の衝撃
的な描写など、前作も凄まじかったけれど、それを上回るものを期待しています。
ただ、あまりオカルト風味が強いのも困りますが。

前作の島田陽子演じる野々宮珠世は他に誰がやる? というほどのハマリ役でしたが
松嶋菜々子は・・・もしかしたら・・・イイかもしれません。ただ珠世役にしては、あなた!
幸福感あふれてるんですけど!!

あと惜しむらくは、川口晶!!の出番がないこと。小夜子の鬼気迫る失神シーンを
平成版では拝めないのですね(涙) 犬神屋敷の「ホーンテッドマンション」たる
部分を最も象徴していたシーンだと思うので、これに代わるものを用意してあるか
とは存じますが、ちょっとここも心配です。
この「犬神家~」で一番コワイ演技もそうですが、川口晶が「雑居時代」なんかで
見せたファンキーな演技にも、私はメロメロなのです。

さて肝心の音楽ですけれど、テーマは前作と「同じ」だそうですが、果たしてアレが
そのまま使われるのか? ♪愛のバラード はアレンジを変えたら別モノになりそう・・
私は劇伴担当の谷川氏が編曲等いじると睨んでますがね。もう大野氏はルパン
以外の劇伴はやらないそうなので。 それでいいと思います。

「ひどい目にあったよ」
崑組と仕事をしての印象を語っておられたのでね、、、それでいいと思います。

|

« 地図のたのしみ 3 | トップページ | ① ファミリアセダンGT »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/111502/2183893

この記事へのトラックバック一覧です: 犬神家の一族 リメイク:

« 地図のたのしみ 3 | トップページ | ① ファミリアセダンGT »