« 本当にそれでいいのだろうか | トップページ | バブルの夜のマボロシ »

♪NHK おはようジャーナルのテーマ 【1984】

大昔に(といってもそんな古い時代でもないとは本当は思っている・・) やっていた
NHKの朝の情報番組のテーマ曲である。
作編曲は大野雄二。 エンジニアは伊豫部富治。

朝の時間帯に相応しいフレッシュなラテンフュージョンで、曲の終わり方の違う2つの
バージョンがあり、番組の OP と ED で使い分けられていた。OPバージョンは30数秒
程度の長さしかないが、楽曲構成からアレンジに至るまで全編これ正調大野節といっ
た趣で、聴き返すたびによく練られた佳曲だと思うのである。

フルートとストリングスが躍動するイントロが終わり、ギターのメロディが始まると、
古屋和雄アナウンサーが当日の話題を紹介することになっていた。年末の大掃除
だの高齢化社会に向けての地域の取組みだの何だのと、ソツのないひと通りの喋り
にあわせて、スパッと潔い感じで曲が終わる。
そしてEDに使われるもう一つのバージョンは、番組の余韻を引っ張るように小節が
追加され、いかにも 『終わりますよ』 といった風情の構成になっている。

弦も管も乗った贅沢なバンド編成なのだが、珍しくアコースティックギターがメロディを
演っていて、全体的にさっぱりした印象である。ギターはおそらく萩谷清のプレイで、
流水のような演奏を聴かせる。もし曲の続きがあったならば、ずっとソロを聴いていたい
ような仕上がり。サビではアコギとトランペット(おそらく数原晋)のユニゾンが爽やかに
響き、NHK向きの清潔感であふれている。

また、この番組中に 『さわやかシェイプアップ』 というエアロビのコーナーがあって、
レオタード好きの一部マニアには今でも垂涎の鑑賞対象らしいのだが、あいにくそう
いう趣味が自分には無かった。 そのコーナーのオープニングタイトルや本編で使用
される音楽もすべて大野作品で、こちらもすぐれたジャズ・クロスオーバーである。
放映時期によってアレンジ違いの3パターンが流れた。

同時期の作品に 『関東甲信越小さな旅のテーマ』 があって、そちらはいまでは全国区
になり、アレンジ上のいくらかのメンテナンスと録音機材技術革新の20年を経て、すっか
り別の曲になった観がある。
個人的にはスネアの真ん中を一度も叩かない初期のアレンジがより好みだ。

********

忙しい朝のひととき、朝の連続テレビ小説が終わり、8時30分、おはようジャーナルの
テーマが流れ出す頃に家を飛び出すと、なんとか授業に間に合った。幸いにも学校が
近所だったので、電車・バス通学をしていた友人たちにはわるいが、ずいぶん楽をさせ
てもらった。
しかし朝の連ドラが 『 いちばん太鼓 』 だったときには、朝から大野ミュージックが連続
したわけで、何となく聴き入ってモタつくうちに遅刻確定の時刻になることもしばしばで
あった。

.

.

.

|

« 本当にそれでいいのだろうか | トップページ | バブルの夜のマボロシ »

コメント

「いちばん太鼓」って大野雄二なんですか?あの三田寛子の、岡野進一郎の「いちばん太鼓」が?!それはそれはびっくりです。
それぞれが触れた大野ワールドを寄せ集めてみんなして聴くことができたら……って思っちゃいますね♪

「はね駒」、このころでしたっけ?

投稿: ぐれた | 2008.03.05 20:44

食いつきどころがスゴイ、だいたい 「岡野進一郎」 なんて出てきませんよ(笑 
朝ドラではマー姉ちゃん以来の担当で、ぐれたさんもお書きになった 「展覧会で逢った~」 と同時期ではなかったかと思います。
いや~集めて聴いてみたい♪ 個々に触れた時代を語る触媒としては格好の素材です。
それから「はね駒」、も少しあとみたいですよ、昭和61年。

投稿: FLAT4 | 2008.03.06 14:12

私の他にもおはようジャーナルのBGMが忘れられない方が居たとは・・・

私自身ちょっとしか観た事はありませんが、それでも凄く耳に残るインストゥルメンタルで
あの大野雄二さんの作曲だったんですね!思わず納得です。

NHKサイト内でも放送当初の映像が観られるようになりましたね
確かに曲の続きがあったらずっと聴いていたいです。

投稿: チャッピー | 2017.10.17 21:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ♪NHK おはようジャーナルのテーマ 【1984】:

» “日曜日の女”シリーズ-ミステリチャンネル《日本名作アワー》 [ぐれた]
ミステリチャンネルで昨年末から始まった日本名作アワー。 第1弾の「いとこ同志」(72年)は、横溝正史「三つ首塔」の原作に対する“超絶”換骨奪胎、島田陽子の超ド級ミニスカにノックアウトされる仰天作。遺言状が明らかになるシーンでは、100人が100人「ここで珠世の予行演習をしていたか~!」と思っただろう。そのほか、一文字隼人へのノスタルジーや北野広大をまだ知らない水谷豊のアブナさ、北村総一朗の目を疑うスレンダーぶりには絶句するのみ。そしてダメ押しは、脚本の佐々木守&音楽の大野雄二だ。 この...... [続きを読む]

受信: 2008.03.05 20:34

« 本当にそれでいいのだろうか | トップページ | バブルの夜のマボロシ »