♪SUPER EXPRESS 109 【1975】
完全にツボだ(笑涙 ローズピアノの音色にも何も言うことはない。
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作詩 松本隆 / 作曲 大瀧詠一 / 編曲 多羅尾伴内
A LONG V・A・C・A・T・I・O・N
のなかでいちばん好きな曲。
詩、曲、編曲、歌唱、演奏、
すべてにおいて相当に湿度が高い。
吉田保謹製、極上音質。
イントロからなにから磨かれた音なのに、
どこか薄青いヴェールが掛かっているように聞こえる風。
ギターもピアノもドラムもベースもラテン楽器の数々も
程よく濡れて、本当に良い音がする。
他の曲ではあえて多くのミュージシャンを投入し、
演奏者の個性を打ち消しあって、
それを大きな効果(いわゆる オトノカベ)に結びつけているけれども、
この曲とあと1曲はバンド編成での録音をしたというから、
なるほど合点のゆく音がしている。
林立夫のスネアがはじける度に、雨粒が砕け散るような感覚がある。
また "♪wow wow Wednesday" の前後にきこえる 起伏のある
ベースのリフが、絶え間なく寄せる波のうねりを想起させ、
「僕」 の平坦な感情に少しずつ凹凸をつけてゆくようだ。
出だしは F#m7、全体的に絶妙な明度を保ちながら展開され、
ちょっと炭酸の抜けたサイダーっぽい感じを味わっていると、
途中ほんの少しだけ ひどくメジャーなコードが現れて、
雨模様の雲間から一瞬 陽が射すのを感じる仕掛けになっている。
なんというからくり人形師。
*******
発売当時リアルタイムで聴いたときの強烈な満足感、幸福感が
いまだ持続し、その時に描いた 「絵」 はいまも変わらない。
「壊れかけたワーゲン」 は空冷フラット4のビートル以外に
あり得ず、またそのボンネットに腰かけてしまうくらいだから
きっと自己所有なのだろう。
色はごく淡いブルー、ボディの艶が消えかかっており、
ワックスも効いていないからベターッと濡れていて
もしかしたら所々サビも浮いているかもしれないが、
決して海辺にうち棄てられた寂しい物件ではないだろう。
この主人公はクルマへの執着がさほどなくて、
中古で仕入れて日常の道具のように使っていると思われる。
このワーゲンが 「壊れかけ」 ているのは、
ややもするとどこか具合がわるいようにも聞こえる
古い水平対向エンジンの音からそう感じるのであって、
ここまで海を見に来たのだから 完動品に違いない。
ある水曜日の ある時間を切り取ってみたら、
第三者からみれば それはそれは素敵なシーンなのに、
二人の間に降り続けるあたたかい雨が、
なんだか微妙なその関係を適度に断続させていて、
結局いずれは別れてしまう運命なのだろう。
と、当時の自分は思った。
*******
それにしても 「菫色」 の雨を降らすなんて
ずいぶんとメランコリックな詩を書いたもんです。
まぁ実際のクルマはスバル360だったらしく、
虫つながり、
これはこれでキレイなオチではあります。
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♪ゆうわくの~ あついすな~
なんなんだ、ゆうわくのあついすな って?
小学生の自分は 眩暈がするような気がした。
誘惑の? 熱い砂?
考えても考えても、今でも解釈しきれない長年の謎である。
*******
♪Mr.サマータイム で思い出すのは、夏に行ったプールの記憶。
どこかの美女とまったり過ごしたリゾート地のプールではない。
ガキの頃に友達と行った市民プールである。
ファンタ ゴールデングレープの炭酸の泡がはじけていた夏、
小平の萩山プールでも府中の市民プールでもこの曲が流れていた。
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作詞 Pierre Delanoe / 作曲 Michel Fugain
日本語詞 竜真知子/ 編曲 前田憲男
原曲はシャンソン、♪Une belle histoire (美しい物語)。
日本語の詞は、原曲とはまったく違うハナシになっているが、
しかし竜真知子という人は、本当に色気のある詞を書くお方で、
あま~くソフトフォーカス気味な綴り作法、湿度やや高め。
他の代表的な竜作品、たとえば♪あずさ2号 だとか
♪私のハートはストップモーション なども、
同様のイヤラシサが滲んでいて、私の好みである。
♪ Mr.サマータイム
探さないで あの頃の私を
冒頭のこのワンフレーズだけでも相当に甘い、甘すぎる。
だって、♪探さないで あの頃の私を・・・ ですよ、奥さん!
そのうえ切ないメロディにスウィートな編曲が施されるもんだから・・
サーカスによるハーモニーが素晴らしいのはもちろんだが、
なにしろ曲に力があるので、化粧品のCMソングにならなくても
相応にヒットはしたのではないかと思う。
この曲での前田御大による 魅惑のオーケストレーションは、
おフレンチな原曲をメロウボッサに、それも新人コーラスグループに
託せるレベルに仕上げている点だけをみても、
当時の本邦音楽界の結構な力量を示すものだろう。
この前奏ったら、一気に溶ろかすよな 気だるいムード満点、
下世話な妄想でまことに申し訳ないが、
妙に艶かしい女の人が後ろから無邪気にヒザカックンを仕掛けてきて、
そのままへナ~と砂浜にめり込んでしまうような力の抜けよう、、、
とでも言おうか。 チガウカ。
メロウなブラスセクションには数原晋と思われるトランペットが
よくきこえ、相当に甘ったるく仕上がっている。
バックに波打つ叙景的なストリングスもどこかのビーチを連想させ、
舞台装置はバッチリ、お歌に入る準備は万全だ。
これ以外にないイントロ。
実際ハズしていないんだけれど、ややルーズにも聞こえるドラム、
これに絡むベースが 聴きようによっては EW&Fっぽくもあり、
誰が弾いてんだろ? とミディアムスローの黒っぽいノリが心地よい。
途中ほんの一瞬、ものすごくボブ・ジェームスっぽいフレーズが出現し、
自分的には一番のツボである(1’14”~1’17” の3秒間)。
リズムは一貫してボサノバ基調で進行してゆくが、
同じくボサノバに乗っかり 同じく過去につながる歌詞である
「♪あの日にかえりたい」 とはまた異質な感じがするのは、
こちらがリゾートっぽいというか完全にリゾートミュージックなので、
そのへんの 「現在地」 の違いがその理由だろう。
それと、これは結構大事なところだと思うのだが、
曲全体を通して歌も伴奏も残響エフェクトの具合がハンパでなく、
この濡れ具合がまたいい感じなのである。
アナログ機器時代末期の 「精一杯の効果」 が結実している。
それにしてもサーカスの実力はデビュー当時から凄かったのだと
思い知らされる。ハーモニーの様相が刻々と変化する難しげな
コーラスアレンジに完全に対応しており、難しさを感じさせない。
改めて聴くと叶正子のヴォーカルが かなり舌っ足らずな感じで、
子供の頃に受けた えらく Hっぽい印象はソレが原因であることを知る。
まぁいまでも かなり好きではある。
*******
再評価という言葉は、
「実は前々からそう思っていたんだョ」みたいな、
なんというのか泉麻人的な小利口な感じを漂わせる、
わたくしの大嫌いな言葉なのだが、
この楽曲に関しては積極的に再評価しておかないと
相当な罰が当たりそうな気がする。
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「 ママ、ボクがそんなに憎いかい? 」
いや~このセリフで 一気に涙腺の堤防決壊。
私にとってのクライマックスはココ。
「憎いかい?」 の 「か」 を力なく発音するのが、哀れを誘う。
瞼の母親に正面から刺されたジョニーが、さきの言葉を漏らしたあと、
死を決意したように、突き刺さった刃物を自ら内臓の奥深く送り込む。
もうね、こんな残酷なことがあっちゃイカンだろ、見てられませんわ。
*******
後年 「Made in Y.O」 というセルフカバー曲中心のアルバムで同曲の
リメイクを試みている。新作はアレンジ上 A.ギターが前面に出ており、
またハーモニカとストリングスの豊かな音色と相まって、きわめて叙情的
な原曲にくらべ、より叙景的で色彩感もはるかに上回っている。年季が
入って深みを増した T.スナイダー の歌唱もなかなかで、旧作とはまた
別の味わいがある。
ただやはりオリジナルの持つ熱、溢れ出るエネルギーに触れてしまうと、
岡田茉莉子と松田優作、ハナ肇が対峙する夜明けの霧積山中(註) の
光景がパブロフの犬状態でフェードインしてくる昭和Ver.への思い入れを
より強くしてしまうのである。
(註) ロケ地は長野・小谷村の牧場
*******
ふと思い出したのだが、渡瀬恒彦主演の映画 『恐竜・怪鳥の伝説』 (1977)
の挿入歌に宮永英一が歌う 『♪遠い血の伝説』 というのがあって、これが
また絶望的なまでの哀愁を漂わす佳曲であり、宮永の艶やかでのびのある
ボーカルが素晴らしく、オケのグルーヴ具合といい、録音の状態といい、
『♪人間の証明のテーマ』 に非常に雰囲気が似ているため、調べてみたら
なるほど、こちらのエンジニアも伊豫部氏だった。
なお、映画の方は 恐竜モノというより、和製UMAホラーパニックモノで、
かつて数多く製作され現代では放送不可とされる 「封印系ストーリー」 の
匂いがしたけれど、これはフツーにDVDで販売されている。いつだかTVで
やっていて、見終わったあとの「やっちゃった感」がハンパではなく、作品
に透けて見える 堂々たる製作態度が見事すぎて、逆に感動する(笑
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横川駅にたむろする峠の青いシェルパたちの姿を横目に、国道から碓氷
バイパスには入らず旧道にそれる。
中山道が坂本宿を貫き、碓氷峠に向けてにわかに深山の気配を濃くする
あたり、霧積川に沿う温泉への細道に分け入る。川のせせらぎと鳥のさえ
ずりしか聞こえないフィトンチッドの海が広がる。
♪ Mama, do you remember
the old straw hat you gave to me~
*********
作詩: 西條八十 / 英詩: 角川春樹・ジョー山中 / 作編曲: 大野雄二
この作家陣構成がなにやらわかりにくいが、西條八十の詩をモチーフに
英詩化、メロディがついたわけであって、原詩での歌唱ではないから、
この楽曲に関しての「作詩」というのは少々キビシイ感じがする。
とはいえこの 『ぼくの帽子』 に映画の主題を織り込んだ英詩としては、
これ以外にないのではないかと思わせる。
とくに冒頭の "♪Mama do you remember~" の部分は簡潔にして秀逸
だと思う。ブツ切り英語だと誰かが言っていたが、それはどうでもよい。
(ブツ切り英語って何だろ?)
******************
Yuji Ohno & His Project
大野雄二 (ep)
市原康 (ds)
後藤次利 (b)
松木恒秀 (ag)
石間秀樹 (eg)
篠原信彦 (hamond.O)
栗林稔 (pf)
穴井忠臣 (perc)
ジョー山中 (vo)
まずもってこのメンツが大変珍しいのだが、録音当時の現場の様子が
エンジニアの 伊豫部富治氏のHPに記されている。非常に生々しくて
ステキな現場だが、これを目にして一番気になるのは・・・
一旦帰りかけた後藤次利が どんな顔して戻ってきたかである(笑
そんな空気の中の一発OK ラストテイクが、全国の劇場のスピーカー
を鳴らしたというのが、なんとも興味深い。
まあ実際にはこのラストテイクは、サントラ盤に収録されシングルカッ
トされたテイクのことで、映画本編中のクライマックス(岡田茉莉子が
帽子を放つシーン)で流れたものとはまた別モノなのだが、なにしろ
演奏の緊張感が物凄い。ぜひ居住まいを正してから聴きたい。
前奏のピアノにジョー山中の声が乗り、リズムの後藤&市原が滑り
込んでくるあたり、伊豫部氏によって明かされたエピソードを知らなく
とも、ミュージシャンたちの精神集中を感じ取れる。
若い後藤のベースは繊細かつ大胆で、細かい一音一音がたいへん
意味深い感じがするし、これにからむ市原のドラムのチューニングは
『犬神家~』 辺りから80年代初頭までの大野サウンド絶頂期を彩る
特徴的なソリッド感にあふれており、その懐深い音色に心囚われる。
実際にはそんなことはないのだが 「ハシったりモタったりのうねり」
みたいな味わいが楽曲の端々に行き渡っており、それが母親への
想いを抑え切れなかった若者の姿にシンクロしてくるようだ。
彼の母親に対する愛情表現がストレートであればあるほど不器用で
あればあるほど、結末のやるせなさが増幅されるけれど、そんなとこ
ろは計算ずくであろう、間奏に挿入される石間のストレートでバタ臭い
ギターソロが見事に Johnny Hayward を演じている。
穴井忠臣のラテンはこれまた精神的な痛みや葛藤といった内面的な
表現、心の内側をなぞるようなプレイを聴かせ、制約の中での奔放な
コンガはどこか民族的な鎮魂の踊りを思わせる。この物語の主題とも
なる 「血」や「縁」といった人間の本能的な結びつきを、じつは最もよく
表現しているのが、ぺぺ穴井のコンガであろう。
サントラ盤収録の他曲にもウェットなものがあるけれど、このテーマは
それらの比ではなく、かなりどっぷりと感情の湖水に浸かっていて、
ビショビショである。濡れているかどうかはともかく、「魂の演奏」という
形容が相応しいように思う。
サントラ盤ではこのテーマの次に "♪霧積温泉への道" という曲が配置
されているのだが、弦の上をしなやかにすべる指が見えるようなべース
のリフに導かれるように展開される非常に開放的で、緑色の風を感じる
ナンバーであり、先のテーマ曲が残した精神的な湿り気をサッと乾かし
ていくようだ。
*******
映画、人間の証明。
「映画とはゲイジュツである」 という四角いヒト向きには出来ていないの
だが、基本的に娯楽モノ一般ウェルカムな私からすれば、大変面白い
作品である。 夢のような豪華キャストからも 間違いなく娯楽超大作(笑
で、劇場予告編を観る機会があった。
劇中のジョニー・ヘイワードの子供時代を演じたジョー山中のホントの
息子さんの顔アップをバックに 「人間の証明」 のタイトルロゴが画面下
方からグイッグイッといくつも出てくるシーンで、それは終わる。
またその子の表情といったら、それはそれは言い知れぬ哀しみにあふ
れていて、まるでこの物語の肝はおさえてますよ、といった風情である。
*******
六角風呂に入ろうと、きりづみ館に行った。
平日だったので他に客もおらず、がらんとした霧積の湯に浸かった。
ほかにもう一軒旅館があるだけで何もないところではあるが、明治の頃
には40軒以上の旅館が建ち並ぶ一大避暑地だったという。軽井沢開発
以前、多くの人で賑わったというのがにわかには信じがたく、中山道を
逸れてここまでの細道の情景を思うにつけ、想像ができない。かつての
栄華の痕跡そのものがなくて、イメージが湧かないのである。
1910年に起こった山津波でリゾート地ひとつまるごと壊滅したというわけ
で、どこかポンペイの話のようでもあるが、埋まったまま出てこないという
のが、そこには確かにあったのだという昔話の物語性をふくらませている。
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当時の人力車の破れた幌でも落ちていないかと草むした地面に目を凝ら
してみたが、何も落ちていないかわりに、蟻の群れが干からびた尺取虫
を運搬するのが見えた。
幼い西條八十の帽子をさらっていった風がどのあたりで吹いたのか、
私としてはそちらのほうも気になる。
(1993年盛夏)
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いつものNACK5スタジアム大宮。
試合前のオーロラビジョンに映し出されるいくつもの各種PV。
防犯意識向上の呼びかけだのエコ活動啓蒙だの、
たいへん申し訳ないが今更目新しいものではなく、
それより手元のラーメンをひたすらすする。
そして、ふと聞こえるスティールドラムの音色。
?????
思わぬ場所で "Morning Dance " のイントロに出くわしちゃった
もんだから一瞬ハテナマークが頭の中に増殖したけれど、
何かの広報PVのBGとして流れているのだと確認し、
こんどはフツーに聴き入る。
しかしなぜこんなとこで "Spyro Gyra " が。
アウェー会場で耳にするのはどうにもカシオペアの曲が多いのだが、
スパイロの曲は初耳である。ここはホーム、NACK5スタジアム。
*******
MUSIC BY Jay Beckenstein(as)
なぜに、どうしてスティールドラムから始まるのだ、この曲は?
これに続くふんわりしたA,Sax、そして出現するマリンバの音色。
初めて味わうこの楽器構成は ハテどこから来たもんだろかと
しばらく呆然ときいていた記憶がある。大昔のハナシ。
凶暴性のカケラも見当たらない穏やかでハッピーでキャッチーな
サウンドは、聞く者の心の間口をやんわり広げる力がある。
モロにラテンフレイバー、カリプソのスパイス効きまくりのこんな
曲を演るグループは、どう考えたってラテンアメリカ方面だろうと
思っていたのに、実はNYの御一行様と知った時はずいぶん驚いた。
*******
いちばん好きな曲はほかにあって、なんといってもコレ。
♪ CAPTAIN KARMA
( album " RITES OF SUMMER " 収録 1988 )
T.Schuman(key) の手によるスパイロサウンドは進化を重ね、
ラテン領域からお膝元のNYにかなり近づいて先鋭的な印象が強く
なったものの、スパイロ基本テンプレ準拠は永遠のお約束である。
そして曲の半ばにちょっとした仕掛けがあって、スリリングかつ
マジカルなリズムセクションが、何事もなかったかのように平然と
演じてゆくのだけれど、初めて聴いたときにはココがドツボであった。
*******
フュージョンの世界ではこのグループがメインストリームの文脈上で
語られることは多くはないのだが、まあわかる人がわかれば良い、
というのもあるのだけれど、やはり日本では過小評価に過ぎると思う
のである。
個人のテクニックに過度に依拠することのない、バンドアンサンブル
のバランスの良さを聴くにつけ、本当に素晴らしいグループであるから、
出来れば若い音楽好きに聴いてほしい・・・ そう思う今日この頃。
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お世話になったMさんが定年退職になったというので
有志でもってそのお疲れさまパーティを開いたら、
年末にもかかわらず結構な参加者がいて、
Mさんの集客力にはビックリ。
*******
その席で、以前社内で一緒にバンドを組んでいた人間が
なんとなく集まって立ち話。
過去のレパートリーを挙げたりして盛り上がる。
川崎の元ヤンで親戚に有名漫画家がいるY氏(g)、
私の大学の先輩で口から先に生まれてきたようなT氏(ds, g)、
そして私(b)。
Sちゃん(vo, key)は受付席にずっと張り付いている。
T氏 「 Yさん、いまでも天龍のテーマ 弾いちゃうでしょ? 」
Y氏 「 あれはドラムはリズムボックスにして、お前も弾いたじゃん 」
T氏 「 ツインギター。あんときは叩かなかったですかね 」
私 「 Tさんはべシャリが完全に向谷実でしたね、ドラムだけど 」
T氏 「 出過ぎなドラム(笑)」
私 「 そのお腹も向谷実 」
T氏 「 それを言うな 」
Y氏 「 それで思い出したけど・・」
Y氏の奥さんは超がつくキレイな人で(本文とは無関係)、
ご近所ではなく、別な何かの奥さん同士の集まりのときに、
それぞれのダンナが何か楽器をやってる、ってな話を
していたんそうだ。 それで ある奥さまとお互いに、
「ウチのダンナはギターを弾く」 ってなったので、
いつか一緒にバンドでもやったら面白いわね オホホホ・・
まあそんな話もあるだろうよ、と聞いていたけれど、
驚愕のオチがあった。
次の正月に先方の奥さんから年賀状が届いたそうだ。
よくある苗字だったらしいのだが、
ああ、楽器をやるご主人のいる奥さんのね~
と思って差出人をみたら、カッコ書きで、
( ● 呂 ● 生 )
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Y氏によれば、共演はお断りした、そうである。
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ノーナのVo.が大宮ファンだとは知らなんだ。
「 アルディージャの音楽をプロデュースするのが、今のぼくの夢だ。」
いいんでないの。悪くない話だ。
彼らの音楽的傾向はといえば、
クラブの掲げる【 ORANGE! HAPPY!! FOOTBALL!!! 】の
とくに "HAPPY" の部分にカンペキにシンクロする。
かりにもメジャーでプレイしてきたミュージシャン自ら
おれたちの「大宮」の未来を語ってるわけだ。
来季の musical director として託してみたらどうだ。
大宮チャントの傾向とはチト違うけど、
スカパラをステキがる彼のこと、
間違いなく大宮アルディージャに「同期」させるだろう。
大宮フロントよ、大悟を通じて今すぐコンタクトだ。
・・・あ、いや、、ダービーが終わってからでいいです。
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私の敬愛するコンポーザー林哲司の清水エスパルスへの情熱
と同じようなものをちょっと感じたものですから。
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Acoustic House JAMに堤 智恵子(as) のライブを見に行く。
アルトサックスがリーダーの1ホーンカルテットである。
土岐英史を師匠に持つこのお方、大宮・大砂土中出身で伊奈学経由
東京音大行きという、完璧に大宮の人である。
*******
開演 30分前に店に入り、案内された席に着くと、
隣のテーブルではプレイヤーが演奏の打合せをしていた。
どういうわけか4人のうち3人がオレンジ基調、
もしくはオレンジアクセントの服を着ている。
皆さん気が利いているというのか、気分が良い。
*******
堤 智恵子 Quartet
堤 智恵子 (as,ss)
佐久間優子 (pf)
清水昭好 (b)
小山田和正 (ds)
-1st SET-
1.Take the 'A' Train (A列車で行こう)
2.異邦人
3.The Shadow Of Your Smile (いそしぎ)
4.Isn't She Lovely
5.Sun Flowers -I Girasoli- (ひまわり)
6.Caravan
-2nd SET-
1.This Could Be The Start Of Something Big
2.まちぶせ
3.Samba de Orfeu (オルフェのサンバ)
4.Summer Time
5.When You Wish upon a Star (星に願いを)
6.A Night in Tunisia (チュニジアの夜)
-アンコール-
Garota de Ipanema (イパネマの娘)
*******
素晴らしい演奏だった。
今日の堤さんのアルトはといえば、ブロウの地力もさることながら一音一音が朗々と
粒立っており、何よりお人形さんのように両足をそろえて吹く様子が可愛いらしい。
基本はアルト、曲によってカーヴドソプラノに持ち替えるが、このあたり土岐英史仕込
みを感じさせる。疾走感溢れるそのプレイスタイルは、お師匠さんのチキンシャック
時代を想起させ大変興味深い。アドリブのスケールも大きく前向きで、イジイジ後ろ
にスっこまない楽しさがある。テクニックも確かだし、ラテン方面にはまた特段の強さ
があり、スローバラードも上手くて何も言うことはない。
テーマの部分をかなりカッチリ吹くのが印象的で、コレによりアドリブをバリバリ吹いて
見せる部分が際立つ。男まさりなんていうと怒られるが、相当にパワフルで心地よい
圧力を感じるプレイをひたすら堪能させてもらった。
またMCも慣れたもので、喋りだすと普通のおねーさんに変身、で、オモロイこと言う。
この日は堤さんの出身中学の吹奏楽の先輩後輩が見に来ていて、恩師の方を囲んで
終始賑やか也。イイですわ、こういうの。
ピアノの佐久間さんは見るからに華奢で 「お嫁さんにしたい女優」 的な雰囲気を
漂わせるが、さすがにそこは気鋭のジャズメン(?)、それはもうダイナミックで
カッコいいフレーズをこれでもかと弾いてくる。加えて演奏中に作り出す 「間」 が
素晴らしく、共演者はやりやすいんだろうなあ。 えらく楽しそうに弾いてるし♪
あの細い指先の繊細なタッチからあれだけ豪快な音が出てくるのが不思議だが、
ときに居住まい正して流麗かつ端正な音を響かせる一方で、ペダルを踏まない
右足が宙をやんちゃにキックしたりする。 意外と「ノリ」の人なのかもしれない。
ベースとドラムは見るからに若く、見た目通りのフレッシュなリズムを刻む。
清水氏は大学の研究室に出入りしていそうな理知的な佇まいで、ベーシストっぽく
見えないのが新鮮。それでいて弾き始めると・・ やはり理知的なベースに聴こえる。
で、調べたらやっぱり工学部出なのですね、ゼッタイ理系だと睨んでましたよ。
それでもあるとき物凄いベースランニングで前のめりに弾き倒すが、スインガー
タイプのベーシストとでもいっていいのか、全体を見渡しながら音の出る大きな
振り子で 堤4 を揺らしているかのようだ。 このスイッチのON・OFF具合が見所。
ドラムの小山田氏、東大大学院にいて現在●年生とのこと、スゲー!
堤嬢から 「親不孝者」 とからかわれていた(笑)、うなずけなくもないですが・・・
昼は歯科医で夜ドラマーといえば村田憲一郎 (ds) だが、よし目指せ、昼は学者で
夜ドラマー。まあ Jazz Musician なぞ、昔っから勉学もソコソコに、ライブにちょこ
ちょこ出演したりするうちにそのままプロになっちゃった人も多いんだから、それこ
そ王道かもしれないですね。
「何か」 を確かめるかのように左上斜め 45°辺りの虚空を見つめ、時折ニヤリと
意味ありげな笑みを浮かべつつ、ステディなリズムをキープ。しばらく大人しくして
いたかと思うと突然パンチの効いた一撃を繰り出したり、見ているだけでもなかなか
楽しめるドラマー。 ポテンシャル高し。
*******
この日は、ウチの子にプロの演奏を聴かせるために連れていった。
やっぱり凄すぎるプレイに、最初はしばらくカタまっていた(笑
相席の紳士と話すうちに、ご本人からCDを買うことになり、堤さんを呼び止めて、
ウチの子からサインと握手をお願いした。さっきまでバリバリ吹いていたプロの
ミュージシャンにニコニコ優しく接してもらい、部活ではアルト吹きの彼にエールを
頂いたり、子供にはちょっと刺激的な夜だったかもしれない。
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時は昭和52年、森村誠一原作の 『新幹線殺人事件』 が舛田利雄監督のメガホン
でドラマ化された。これがかの土曜ワイド劇場の第三回放映作品である。
'77年7月16日、テレビ朝日系にて放映。
監督:舛田利雄
脚本:猪又憲吾
音楽:大野雄二
主演:天地茂
リアルタイムで見た記憶はない。当時の「土ワイ」といえば、子供が見てはいけない
番組のひとつだと自ら視聴制限をかけていた。ある時期から午後に再放送するよう
になり、そこで初めて接するドラマも多かった。
*******
というわけで、自分としてはまず先に光文社刊の原作 『新幹線殺人事件』 に接する
こととなった。これは書き下ろし作品である。
カッパノベルズの表紙挿絵には優れたものが多いが、とくにこの巻は素晴らしい。
時刻表の数字体をバックにアナログレコード盤がギラリと妖艶な光を放つイメージ
で、パーツと配色のバランスが絶妙である。一体どんな物語が詰まっているのだろ
うかと読書欲をそそられたものだ。私は長いこと、この円盤は新幹線車両のディス
クブレーキ一体の車輪なのだと思い込んでいたが、最近間違いに気が付いた。
調べてみればなんと初版が1970年8月で、そんなに古いのかと驚き、自分の本を
見てみると、上梓から10年、 '80年9月の82刷版であった。
巻末には昭和44年10月の時刻表を使った旨付記されているが、この表紙をよくよ
く眺めると、アリバイの構成要素となる二つの列車の時刻がフィーチュアされてい
ることがわかる。当時は新大阪~東京間で3時間10分を要していた。
*******
本題、新幹線殺人事件のテーマ曲。
'77年10月公開の映画 『人間の証明』 の劇伴録音は7月半ばまでに行われており、
おそらくそれと同時期、放映直前の7月上旬の録音と思われる。
やや遅れて10月より放映開始の 『ルパン三世』 は当時まだ見ぬ怪物であった。
バンド + アルトサックス1管 のシンプルな編成。これは制作費における劇伴への
低配分を思わせるが、国内の現代ミステリ物にはこれがかえって相応しい味付け
になっている。おそらくは数時間という限られた時間での録音(劇中曲含めて)だろ
うが、まさに聴き紛うことなき初期 Explosion Band の音であり、そこに漂う空気から
「劇伴制作」 というより、熱気あふれるセッションが想像される。音としてはかなり
黒めのジャズファンクで、犯罪の匂いプンプンミュージック。甘く危険なメロディラインは
すべてアルトが執り、大野のフェンダーローズが飾り立てる。また全体にうす~く
ソリーナっぽいのが被せてある。 コンガの踊り具合といい、市原康独特のハイハット
といい、岡沢章の歌うベースラインといい、サントラでここまでグルーヴしていいのか・・・
曲の始まりから終わりまで新幹線の走行音SEの大洪水が止まらないのはご愛嬌。
やりずぎなくらい・・(笑
*******
しかし当時映像化された新幹線モノというのは、爆破とか脱線転覆とかどうにも
穏やかでない事態に付き合わされるうえ、先進技術の弱点だの安全運行上の盲点
だのなんだのと、対テロリズムの脆さばかりがクローズアップされたりで、当の国鉄
にとってロクなお話にならない(本作は違うのだが)。そもそもテロの完全な予防など
無理だし、仮にアルカイダの友達の友達である法務大臣様から止めなさいと言われ
たところで、やろうとするヤツはやるに決まっている。
ほぼ同時代の映画 『新幹線大爆破』 や 『動脈列島』 に描かれる時代的背景には
頷ける部分もあるにはあるが、これらの犯行動機について情状を酌む余地はあるも
のの、最終的に企図した犯罪結果の規模に照らせば、いくらなんでもヒドすぎるだろ
と思う。大量殺人は本意ではないはずだが、実際に爆破スイッチをONにしたり、障害
物で脱線転覆を招く作業を実行している点については、全く許し難いものだ。
そうはいっても 『新幹線大爆破』 なんてのはマイフェイバリットムービーであり、
「スリルとサスペンス」という言葉はこの映画のためにあるという気さえする。
映画全体が汗まみれ油まみれなムードに溢れ、こちらのタイトルバックの音楽も
十分にソウルフルで、やはりアルトサックスの咆哮に危険な香りがする。
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森村誠一氏の1969年の短編に 『浜名湖東方15キロの地点』 というのがあって、
これがまた新幹線モノなのだが、これを実写化するとなると最後は惨事も大惨事、
超スーパーバッドエンドになってしまう。小説では残酷な結末までは書かれてい
ないものの、最後に寸止め処理がなされ、ある種の猛烈なエクスタシーを感じる
仕掛けになっている。
(光文社刊 鮎川哲也編 『下り"はつかり"』 収録)
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大昔に(といってもそんな古い時代でもないとは本当は思っている・・) やっていた
NHKの朝の情報番組のテーマ曲である。
作編曲は大野雄二。 エンジニアは伊豫部富治。
朝の時間帯に相応しいフレッシュなラテンフュージョンで、曲の終わり方の違う2つの
バージョンがあり、番組の OP と ED で使い分けられていた。OPバージョンは30数秒
程度の長さしかないが、楽曲構成からアレンジに至るまで全編これ正調大野節といっ
た趣で、聴き返すたびによく練られた佳曲だと思うのである。
フルートとストリングスが躍動するイントロが終わり、ギターのメロディが始まると、
古屋和雄アナウンサーが当日の話題を紹介することになっていた。年末の大掃除
だの高齢化社会に向けての地域の取組みだの何だのと、ソツのないひと通りの喋り
にあわせて、スパッと潔い感じで曲が終わる。
そしてEDに使われるもう一つのバージョンは、番組の余韻を引っ張るように小節が
追加され、いかにも 『終わりますよ』 といった風情の構成になっている。
弦も管も乗った贅沢なバンド編成なのだが、珍しくアコースティックギターがメロディを
演っていて、全体的にさっぱりした印象である。ギターはおそらく萩谷清のプレイで、
流水のような演奏を聴かせる。もし曲の続きがあったならば、ずっとソロを聴いていたい
ような仕上がり。サビではアコギとトランペット(おそらく数原晋)のユニゾンが爽やかに
響き、NHK向きの清潔感であふれている。
また、この番組中に 『さわやかシェイプアップ』 というエアロビのコーナーがあって、
レオタード好きの一部マニアには今でも垂涎の鑑賞対象らしいのだが、あいにくそう
いう趣味が自分には無かった。 そのコーナーのオープニングタイトルや本編で使用
される音楽もすべて大野作品で、こちらもすぐれたジャズ・クロスオーバーである。
放映時期によってアレンジ違いの3パターンが流れた。
同時期の作品に 『関東甲信越小さな旅のテーマ』 があって、そちらはいまでは全国区
になり、アレンジ上のいくらかのメンテナンスと録音機材技術革新の20年を経て、すっか
り別の曲になった観がある。
個人的にはスネアの真ん中を一度も叩かない初期のアレンジがより好みだ。
********
忙しい朝のひととき、朝の連続テレビ小説が終わり、8時30分、おはようジャーナルの
テーマが流れ出す頃に家を飛び出すと、なんとか授業に間に合った。幸いにも学校が
近所だったので、電車・バス通学をしていた友人たちにはわるいが、ずいぶん楽をさせ
てもらった。
しかし朝の連ドラが 『 いちばん太鼓 』 だったときには、朝から大野ミュージックが連続
したわけで、何となく聴き入ってモタつくうちに遅刻確定の時刻になることもしばしばで
あった。
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フルーティスト旭孝さんのHPに、掛川市歌のオケ制作パーソネル情報有り。
以前、↓こう書いたが・・
歌うのは・・・サーカスの皆さんです♪
そしておそらくは、市原康(ds)&渡辺直樹(b)のプレイでしょう。
・・実際にはこんな風だったそうだ。 なるほど。
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5年程前、ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムズ作品のデモ ・ ヴァ
ージョンを収録したCDが発売になった。『 We've Only Just Begun ~
Songs Composed By Roger Nichols and Paul Williams 』 というタイトル。
収穫したばかりの果物のようなもので、加工出荷前の状態である。
このタイトルに関しては、カーペンターズに歌われた♪愛のプレリュード
を前面に出しており、ヒットの規模からいっても正しい取り扱いである。
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早速入手して、、、回す。
♪We’ve only just begun ~ と始まる。
イイ! シンプル!
デモ・セッションならではの熱さがある。
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次の曲、♪SOMEDAY MAN が始まる。
イイ! シンプル!
と! 傍らで聴いていたカミさんが何か興奮し出した。
「 なに? これ? なに!? なんで!?」
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カミさんが示す態度は予想通りのものであった。
なにしろカミさんは モンキーズオタクなのである。持っているレコードは
モンキーズばかり。 ちょっと心配だが、さすがB型、何かが違う。
なかでも ♪SOMEDAY MAN が一番好きだということは知っていたから、
ポールが歌うヴァージョンを聞かせて反応を見てみたかったのである。
また、楽曲の作者には興味を持っていないことも判っていたので、これ
を聴かせたのち、事情を話してやった。
すると、♪愛のプレリュードと♪SOMEDAY MAN が同じ作家の作品で
あることに驚くとともに、他の曲も聴かせろという。
オイオイ、他にも有名な曲をいっぱい書いてる人達なんだぜ!
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作曲:Roger Nichols / 作詞:Paul Williams
THE MONKEES の♪SOMEDAY MAN は♪すてきなミュージック(’69)
のB面であったが、ロジャー&ポールのコンビで初めてチャートインした
曲である。疾走感のあるイントロにヴォーカルが乗っかり、途中で幾度
も展開が変わり、柔らかめのブラスが連なる。
相当に練られた編曲である。
デモ ・ ヴァージョンでは・・・ こちらがオリジナルのアレンジなわけだが、
既に THE MONKEESバージョンの原型がほぼそのまま出来上がってい
るのには、正直驚いてしまう。即ち、プロデューサーの思惑に一致した
デモを完成させていたわけで、この時点で楽曲の持つポテンシャルを
存分にアピールしていたことになる。
しかもこのデモ・バージョンはロジャーがギター&ベース&ピアノを一人
で演奏したという。まったくもってマルチなお方である。
ポールのヴォーカルは・・・・ 絶妙なヘタウマの境地をゆくところがいい
のだ。 しみじみと、えもいわれぬ味わいがある。
「 モンキーズファンでこの曲が一番好きだっていう人はあまりいないよ 」
とカミさんは言う。確かに♪DAYDREAM BELIEVER とか♪灰色の影
の方がメジャーだ。
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デモ盤のライナーにもあるのだが 「モンキーズになりそこねたポール」 が
その後作家としてモンキーズ作品にクレジットされたのは、本当にドラマ
チックな話だ。
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作詩:白井章生/作編曲:大野雄二/歌:石立鉄男
♪水もれ甲介のB面に刻まれていた。
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俺たちのICDTが逝ってしまった。
合掌
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大宮が生んだ稀代の歌姫、吉田美奈子。
ま、姫というより、神。
別段神格化したいわけではなく、
佇まいが神に近い気がするので、神。
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作詞・作編曲 : 吉田美奈子
アルファ時代の逸品、アルバム 『LIGHT'N UP』 より。
吉田美奈子独特の世界観でもって、街の賑わいに夕闇が迫る時間を
切り取っているんだけれど、「色」というよりは「光と翳」の感覚が強い。
加えて、どうにも具体的でないところ、そこがミナコの詩である。
これ、私にとってはクリスマスソング。
今年も残すところあとひと月・・・
そんな季節の空気が感じられる。
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ゆるやかな坂を歩いて下るような16ビートを紡ぎ出すのは、
渡嘉敷祐一 (ds) & 岡沢章 (b)
本邦スタジオ界の重鎮であり、吉田美奈子のパーマネントバンドの
メンバーである。 神経を集中して聴き出すとキリがないけれど、
イントロからこのドラムとベースの音の確かさに驚かされる。
素晴らしい!日本一である。
このコンビネーションを初めて聴いたのは You & Explosion Band の
アルバム『 LOVE SAVES THE EARTH 』 (1978)であったが、
相も変わらず確信に満ちたリズムが止め処なく溢れ出す。
松木恒秀御大のサイドギターもこのくらいのテンポで最適値になる気が
するが、とにかく湧水のように流れてゆく。土方隆之のギターも。
途中、D・サンボーンのアルトが艶やかに絡んできて、続く間奏では
渾身のソロが歌っている。ホーンは、ブレッカーBros.率いるセクション。
えらいゴージャスな編成や!!
(Mr.M・ブレッカーのご冥福を心よりお祈り申し上げます)
***********************
今から四半世紀(!)も昔の曲なのに、全然古くならない。むしろ磨かれ
続けるアーカイブである。
そこはまた実兄であるエンジニア・吉田保の力量に拠るところも大きく、
クリアで分離の良い音作りがなされている。自分はオーディオマニアでは
ないけれども、この音の良さは聴く機材にかかわらず判る。
私が耳にする「吉田保仕事」 は全てそういう音がするのである。
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余談だが、、、
角松敏生の♪SUMMER EMOTIONS(from the album "ON THE CITY SHORE")
は、♪頬に~ を丁寧になぞっている、夏バージョンとして(笑)。
もう、すごいから。
これが角松がミナコへの求愛行動(笑)を開始した瞬間だったと思うが、
どの世界でも 「お近付きになりたい!」 の一念が創作意欲を加速させる
ことはあるわけで、その甲斐あってか後に目出度く二人のコラボは実現する。
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このミディアムテンポの叙情詩を聞きながら、
夕闇迫る明治通りを流す・・・
横に涼しい目をしたイイ女が乗っていればなお良し・・・
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はいはい、妄想はこのへんでおしまい!
かあちゃんに叱られるわい。
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私は特に映画ファンでもないし、目を輝かせながら映画の感想を語る
友人にも、ふーん、と気のない相槌しか打てない。
それでも一応金を払って観たわけで、今回の作品についてメモ的に書
き留めておこうと思う。忘れちゃうから。
どうしたって新旧比較の印象になってしまうんだけれど。
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◆オリジナルは超えられない というか別モノである。
◆これは時代を超えた壮大なるパロディなのか!?と思うほど前作を
踏襲している。わかって観ているはずなのに、いつの間にか間違い
探しをしているかのような状態になっていたので、反省。
◆前作の方が全体的にカメラアングルが低めである。
◆監督ならではの俯瞰撮が印象的。瓦の奇妙な模様がのちの陰惨な事件
を暗示するかのよう。
◆湖の向こうの北アルプス連峰が観光絵はがきのよう。清冽な空気。
◆旅館の女中役(深田恭子)の背格好はGOOD!しかし台詞は???
マユが今風にかかれやや幻滅。それと石坂浩二との年齢差があり過ぎ、
前作で見られたような淡い想いが描けず、残念。
◆年齢差といえば、石坂&加藤武&大滝秀治の関係は変わらないものの
他の人物との差が詰まったり離れたりしている。すると脚本が同じだ
から、よく観ればおかしな部分があるかもしれない。
◆加藤武、地方の一警察署長にしては貫禄あり過ぎ。
「ヨーシ、わかった!」は重厚さを増し、眉毛もますますご立派。
柏屋での相変わらず高圧的な態度も内務官僚的で、ナイス!
ただしアグレッシヴかつストレートな思考ぶりは、前作ほどではない。
◆大滝秀治、ますます枯れた風情の芸。ご自身が古文書化している。
◆三谷幸喜、興ざめ。監督として活躍しているとか、それとこれとは別。
ここは日銀の福井総裁にやらせればよかったのに、ホントに。
◆富司純子の鬼気迫る演技。静馬を仕留める凄絶なシーンは前作のそれ
を超えそうな勢い。激しい返り血にもビビらない松子に、グレート・ムタの
の毒霧は効きそうもない。
◆遺言状への異議をぶちまける有名なシーンは、松坂慶子&萬田久子の
掛け合い、というか被せ合い。あの草笛光子の憎々しげな表情を超えた
とは思わないが、なかなかいい感じ。このシーンに、いい感じ、なんて
感想もないが、いい感じ。梅子役は大竹しのぶでもいけそう。
◆息子を亡くし暴れる松坂慶子を布団で押さえ込もうとするが跳ね返され、
奥菜恵がふすまごと吹っ飛ばされる。 なんとも素晴らしいシーンである。
私は奥菜恵という女優を見直した。今まで嫌いな女優5本指に入って
いた(当社調べ)が、これで一気にランク外へ。
◆奥菜恵、天窓から覗く佐智の絞殺死体に絶叫失神し後方に倒れるシーン。
いい感じの速度で倒れていく。ヤバさ&狂気の度合いは前作が数段上。
◆尾上菊之助は思ったよりも良かった。柏屋に復員兵として現れるシーン
で、こいつはあおい輝彦か?と思った。
静馬の勝利宣言のシーン、「~結構うまくやってたぜ」の台詞ンとこ、
こいつやるじゃねぇか!と思った。
◆松嶋菜々子、もう少し「何考えてんだかわからない」 風がイイかなぁ・・・
ま、アタシは演出家でもなんでもないですけど。
◆奥菜恵が松嶋菜々子を呼び出して忠告する場面、身長差をことさら
強調するかのような構図は・・・竹下佳江が高橋みゆきにコーチング
してるみたい。
◆佐智がプレジャーボートで松嶋菜々子をナニしようと誘い出す場面。
あんなビターッとフラッシュサーフェス化されたお洒落なデザインの、
カラーリングも鮮やかな、そんなボートが当時あったのか?
松方弘樹が楽しげに釣りでもおっ始めちゃいそうです♪
◆那須駅のホーム上屋からのびる雨樋。 グレーの塩ビ製に見えたのは
気のせいだろうか。 犬神製薬のお膝元は時代を超越した異次元空間
なのかもしれない。
◆石坂浩二。円熟味を増した演技はまろやかなコクと香りが前面に出て
いて、かつての一番湯に浸かるような刺激的でシャープな部分は息を
潜めたが、これが平成版金田一なのである。とっくに還暦を過ぎてい
るのだから。
◆個人的に一番良かったシーン。
犬神屋敷の長廊下を尾藤イサオに連れられて佐清が歩いてくる。
その先に珠世がいて、ふと立ち止まり見つめあう。
珠世は涙し、手で押さえた口元から嗚咽が漏れ、
その息が左頬に被さった柔らかい髪の毛をそっと揺らす・・・
◆ラストシーン、農道を歩いてゆく石坂の後ろ姿、金田一なら振り向か
ないはず・・・・・・(そのまま行っちゃえよ~、ゼッタイ振り向くなよ~)
・・・と、石坂がアップになりこっちを振り向き、会釈までするのである。
おいおい、誰に会釈しとんねん?
しかも観客に向かってわずかに白い歯まで見せる。
・・・・それはないだろう、ベッタベタやん!この演出でエンドロール
いっちゃっていいんスか?
・・・悪魔の仕業だと思いたい。
◆全体的に出演者の栄養状態が良すぎ!
◆日本古来の風俗や土着の因習などに囚われる時代の陰惨な事件を演じた
出演者が、ニコニコ満面の笑みでテレビに出てはしゃぐ。そして公開前から
メイキングシーンまで大公開してくれちゃって、タネ明かし的なことまでする
テレビ局の行状。試写会での挨拶とは別の部分で、個人的にはガクッとくる。
◆実は佐兵衛翁が連続殺人を仕掛けたのでは?というくだりで・・・
ひょっとしたら若き日の大野氏が30年も前にこのテーマ音楽に媚薬性を
仕込んでいて、平成の犬神家の音楽を縛り付けているのでは? などと
思ったりした。 ンなこたないだろうけど。
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以上、メモ書きおしまい。
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先日、『犬神家の一族』をレイトショーで観て来た。
で、感想はというと、
想い出のままにしておきたかったなぁ・・・
********************
さて、♪愛のバラード についてであるが、私の予想は
半分アタリ半分ハズレであった。
音楽 谷川賢作
テーマ音楽 大野雄二
********************
冒頭のタイトル部分について、おおよそ次のとおりである。
金田一、那須に現る
①♪前作大野氏の曲を谷川氏が編曲
↓
タイトルロール
②♪愛のバラード(大野オリジナル)
やはり前奏なし、前作とは編集部分が違う
① から谷川氏のアレンジで ② につながれる
2回くらい金田一のストップモーションが挿入される
↓
旅館の女中と出くわす
③ ①と同じ曲(谷川アレンジ)が流れる
前作では臨終シーンの直後にタイトルロールがきて、静寂を破るよう
に バーン!と大迫力の♪愛のバラード が流れ出すのだが、新作では
つまりタイトルロールの挿入位置がやや後ろにずれたわけである。
だから今回臨終シーンが終わり画面が真っ暗になった瞬間、息をのん
で♪愛のバラード を待っていた私は、ズッコケた。
悪い意味ではなく、やられた!という感じである。
例の「楽曲切り継ぎ事件」については、今回解決されていたのかと
いえば(解決もなにもないもんだが) よくわからなかったというのが
本当のところである。
編集はされていたものの、それが昭和当時に大野氏が何パターン
か用意していたといわれるバージョンだったのかどうかを確認するこ
とはできないが、今回の制作にあたってソレを血眼で探し出して使
うほどの熱意みたいなものは無さそうな気はする。
********************
ほかには 「ボート浸水事件」 を目の当たりにした金田一が湖へ駆け
つけるシーンでは、やはり前作の大野氏のオリジナル 「市原康 (ds)
のフリードラミング → 松木恒秀 (g) 非常事態リフ」 がこれでもかと
緊迫感を煽る。
おいおい、そのまま使ってるやんけーーー!
このシーン以降、本編では♪愛のバラード のヴァリエーション(谷川
アレンジ)が何回か挿入される以外は、谷川オリジナルと思われる曲
が流れていく。カミさん曰く、ヒーリングミュージックみたい・・・
********************
金田一が那須を去る段になって、見送られるのが苦手だなんだという
やりとりのあたりで、私は 「よし、これで終わりだろう・・・」 と、前作の
タイミングでの心づもりをしていた。
すると音楽のヴォリュームが一段上がって、最後にまた♪愛のバラード
が始まったのである。 フルオーケストラの演奏が鳴っている。
大野オリジナルか?
・・・何かが違う・・・
横で観ていたカミさんまで 「これは大野雄二のじゃないよね?」
と言う。
果たして、これが谷川賢作氏が大野アレンジをなぞった♪愛のバラード
なのであった。 ほぼ同じスコアを使ったのだともいえるが、バンマスは
谷川氏だろうから、「谷川ヴァージョン」 である。まぁよく出来ている。
ただストリングスの具合が違うから、別作品と判る。
そうなると、冒頭で大野オリジナルを使用した以上、谷川ヴァージョン
を作り分けてまで(本編中のテーマヴァリエーションは理解できる)
それをラストで流す意味合いは何なのだろうという謎が浮上してくる。
エンディングでも、タイトルロールと同様に大野オリジナルを編集加工
して流せば事は済むのに。
*********************
私の推測はこうである。
「ラストに流れること」 ではなく 「作り分けること」 に意味があった
のではないか。それは別段難しい理由ではなく、サントラとして格好
をつけておく、程度のことなのではないか。
つまるところ商売上の理由である。
平成版サントラ盤に大野オリジナルを入れるわけにはいかない。
平成版の音楽はあくまで谷川賢作氏によるものである。
しかし平成版にフルオーケストラヴァージョンの ♪愛のバラードが
入らないのも格好がつかないのである、商売上ね♪
続きがある。
昭和版サントラは90年代半ばに一度CD化されており、その時私は
男気のある会社もあるもんだと感激したが、今回のサントラはリスク
もなく堂々と市場に出回るわけである。しかも、昭和版の復刻と併せ
て2枚組である。
つまりだ、冒頭で大野オリジナルを挿入することによってサントラを2枚組
にする理由が出来上がるわけである。 加えて昭和版に当時収録されなか
った劇伴も追加されるそうなので、ソンはさせまへんで~、ということなの
だろう。
ボーナストラック追加の件は私みたいな人間にはまことにありがたいが、
一般の正常な方にはわかりにくい話かもしれない。私としては本当は
昭和版のボーナストラックだけ1曲300円で買いたいくらいなのであ
るが、平成版も併せてお買い上げ~♪ということになりそうである。
(逆なんですけどね)
********************
平成版での♪愛のバラード の取扱いについての印象。
この映画の象徴として使われたものの、どこか中途半端に、記号的に添え
られただけの印象がどうにも拭えなかった。
昭和版は映画制作と音楽制作のウェイトバランスが画期的だったが、セル
フリメイクで、しかも音楽制作スタッフの違う平成版ではそういうわけには
いかなかったということだろう。 与条件があまりにも違う。
キネマ旬報によれば、一瀬プロデューサーが ♪愛のバラード を使うことを
最初から決めていたようだが、そのこと自体が既に
「 記号的に使うんだよ 」
ということなのである。
いや、「記号的にしか使えない」 といった方が正しいかもしれない。
最初からわかっていたことである。
私が迂闊であった。
前作に特に思い入れがなかったり、今作で初めて観る客はこのテーマを
どんな風にきいたのだろうか。
スタッフの表記も、
音楽 大野雄二
音楽監督・編曲 谷川賢作
のようなものならしっくりいくのだが、そうもいかない。
だいいち、例のスタッフロールでの収まりがわるい。
*******************
結局、谷川氏の音楽については、、、、、
よくわかりませんでした。スミマセン。
*******************
・・・しっかし映画鑑賞どころではなかった。
せっかくの娯楽大作なのに 「照合作業」 に追われてしまった。
楽しいような面倒くさいようなちょっと悲しいような、そんな気分だった。
だらだらと書いてしまったので、映画自体の 「照合作業」 については改め
て記すことにしたい。
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芥川也寸志作曲 / 大野雄二編曲
言わずと知れた日産自動車のCMソングであり、社歌である。
野球部の応援歌でもあるようなので、これを社員みんなで歌うのだろう。
そりゃあ一丸になるだろう・・・
日本人の誰もが知らず知らずのうちにこのメロディを脳裏に刻んでいるはず。
日産提供の特別編成の番組などに挿入される長尺CMに使用されたりした。
各地販売店のCMでも適宜使われたようである。
当時CMの仕事をメインにしていただけあって、大野氏は手慣れたもので、
きっちり60秒に仕上げてある。繁盛している店ほど美味いというが、当時の
CM音楽での仕事ぶりはそのようなものだったのだろう。
***************************
歌うは伊集加代子のシンガーズ・スリー。 大野御大はなにしろ伊集加代子グル
ープになにかとコーラスを任せる。かつての大野作品に女性コーラスが入れば、
それは9割方伊集加代子Gだ。(←当社調べ)
伊集さんといえばどうしてもハイジの歌が思い浮かぶけれど、やっぱりお洒落
なスキャットを繰り出す伊集さんの方が断然カッコいい。
♪トゥルトゥ~ル トゥトゥトゥルトゥ~ル・・・
まあこのようにしか表記できないのであるが、演奏はフルオーケストラである。
アレンジはラウンジ風のライトなサンバのリズムに、これまた柔らかいブラスが
乗り、決してバァーっとは鳴らさない。 撫でるようなストリングスも優しく、掻き
鳴らされるハープも効果的だ。
**************************
資料には1977年から使われたとあるが、楽曲アレンジの作法からは1975年
以前の大野作品の味わいが色濃く感じられて、実は録音自体はもっと古いもの
なのではないかと推測できる。 大野氏の著書にこの楽曲に関する記述があり、
録音時期については言及していないものの、話の流れからするとこの説が正しい
のではないかと思わせるのである。 石立ドラマ音楽の茶目っ気が漂う、とでも言
えばよいか。 遅くとも 『犬神家の一族 』 までには制作されていたようにきこえる。
いずれにしても、11PMで伊集加代子のスキャットが艶っぽく流れていた時代の
作品であることは間違いない。
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平成版 『犬神家の一族』 のテーマ音楽について判明したことはあまりないが、
「イヌガミケ・コム」というのができたらしい。
というわけで、30年前の楽曲そのものをデジタルリマスターでも施して
磨き上げて使うということなのだろう。
************************
TV番組のBGに♪愛のバラードが流れると、大抵の場合が大家族にまつわる
不可解な事件について報じる場面だったりするのだが、このシンプルな刷り込
まれぶりは素晴しい。
あの怨念というかおどろおどろしい世界を出そうってことだから、
ダルシマっていうハンガリーの楽器と、アープのシンセの口笛を
基本テーマ、「愛のバラード」のメロディに使うことにした。
もの悲しい雰囲気でちょっと怖い音、きれいなだけじゃなくて。
青白いきれいな人って怖いじゃない?
そういうイメージがあったわけ。
ダルシマも、うまいこと使えば日本の絵に合うなって。
『アープの口笛』 はかつての大野MUSICの基本なのだが、しっかり使われて
いて好ましい。横溝世界にアープのシンセ・・・なんというアイデア!
録音当時、事情あってこの 『愛のバラード』 と 『憎しみのテーマ』 だけは、
レコーディングエンジニアが伊豫部富治氏から吉田保氏にスイッチしたのだが、
伊豫部御大をして「焦った」 と言わしめる程の見事なサウンドになっている。
特大明朝体のタイトルが大写しになると同時に♪愛のバラードが流れ出すのだが、
サントラ盤のフルバージョンに比べて、楽曲の構成がなにやらおかしく感じるのは
幾らか切り詰められた傷痕である。 それでいて楽曲の存在感に微塵の揺るぎも
ないのは見事であるが、やはり作家本人の手に依らない編集は、一般的には
美しくない。 鈴木清司氏のような大野氏と「あ・うん」の方もいるのだけれど。
エンドロールの音楽が編集されているんです。角川さんから先行して
作ってくれって言われて、早い時期に3タイプとか4タイプとか長さを
変えて作っておいた。にもかかわらず、これに合わせてくれなかった
んです。それが残念ですね。
さて、平成版での取扱いがますます気になるわけである。
ひどいめにあったよ。映画ってこんなバカな世界かと思った。監督は
巨匠だし、僕のほうはまあ「本格的な映画デビュー」みたいな感じでしょ。
映画の人は「これは映画だぞ」っていうのがすごくあるんです。
映画は芸術で映画音楽も芸術だから、メロディックでわかりやすかったら
恥だぞって。僕からすると、TVだからいい加減にやるとか、映画だから
頑張るというのはないんだけど、「あなたはTVの人でしょ、二軍でしょ」
っていうところから崑組は始まるわけです。「ちゃんとやってくれなきゃ
困るよ」みたいな。なんだこれはと思いましたよ。
先にサントラは録りましたけど、もちろん劇伴は劇伴でちゃんとスクリ
ーンを見ながらミックスしていく。1日のセッションで録りました、8時間
で。監督がオーケーって言ったら録るわけです。でも監督が違うって言
ったら、現場で書き直す。これが大変なんだ。具体的なこと言わないから
ね。「うわーってわき上げてくる音がほしいんだよね」とかね。もうちょっ
とヘンな音にしろって。僕なりに、日本映画に対する不満を念頭に、メロ
ディックなものをわざと入れていった。でも映画って監督がえらいわけで、
監督がこうと言ったらそれは仕方ない。
だから出来上がった作品に対してどうこうという思いはない。市川さんっ
ていう人は決して保守的じゃないですしね。ただ崑組とはうまくいかなかっ
たから、以後の金田一シリーズは手がけられなかった。でも角川映画はあと
2作やったね。角川さんが気に入ってくれたから、『人間の証明』も 『野性
の証明』もまたお願いしますっていうかたちで。
***************************
新作 『犬神家の一族』 は市川崑の世界に生まれた作品には違いないが、
♪愛のバラードが使われる以上、大野音楽の世界からも永遠に離れることの
できない映画であることもまた確かであろう。
↓若き日の市原康(ds) 最高のドラマーである
(斜字:PREMIERE誌日本版・特集「メイキング・オブ・犬神家の一族」より引用)
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新幹線を止めたうえに、こんな歌まで製作してしまった掛川市。
まぁ新幹線~は周辺自治体の連携プレーなわけだが、この歌に関して
は大暴走というか、褒賞金モノのGJ!である。
市民の皆さん、市議会の皆さん、そしてここの首長さんは、この事態の
重大性に気がついておられるのだろうか。
掛川高校サッカー部監督にオシムが就任した、くらいの衝撃ですから。
いや、私が思うに。
************************
作編曲:大野雄二 / 作詞:菅沼孝行 / 補作詞:土屋智宏
歌うのは・・・サーカスの皆さんです♪
そしておそらくは、市原康(ds)&渡辺直樹(b)のプレイでしょう。
************************
1983年に始まる♪関東甲信越小さな旅のテーマ の一連の流れを
汲む、大野雄二亭 ・ 和食部門の新メニューであります。
ひとことで言えば、小さな旅の匂いプンプンの一品。 おそらくソレ風の
味付けを求められたのではないかと拝察いたします。
対外アピール(掛川へいらっしゃい・・・) で旅情をかきたてる風情もアリ
だとは思うが、市民に歌わせるのが目的ならもうちょっと違ったオファー
をすればいいのに、と思う。例えば♪EVER GREEN LOVE 風に、これを
ややオトナ向けにお願いします、とか。 私ならそういう風にお願いする。
御大ならそれで作っちゃいますよ。
(♪EVER GREEN LOVEだって十分大人向けMUSICですけど)
**********************
市側にすれば、幅広い年齢層をカバーするつもりなのだろう。
しかしながら、歌の定着を真剣に考えているならば、学校で歌わせる
とか、防災無線で時報代わりに流すとか、掛川駅の発車メロディまで
変えるとか、全市を挙げて具体的に取り組まないとあきまへんなぁ。
駅前広場にモニュメントを作りました!的に考えているとしたら、非常
にもったいない話である。いい曲なんだから。
私の住むさいたま市の歌はタケカワユキヒデ氏が作ったのだが・・・・
・・・・まあなかなか・・・・定着しません。
でもこの大野~タケカワ繋がりは、ある意味兄弟ソングといえるかも
しれない。
しかし、日本の市歌業界も大変ですねぇ。(ンなもんあるのか?)
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ほれ、みんな、歌いなよ、学校で!集会所で!職場で!駅構内で!
今頃、掛川市内はこの歌で満たされているはず。
いつも鉄道で通過するばかりの町だから、ちょっと途中下車してみよ
うかなと、早速術中に嵌まる私もなんだかアレですけど。
P.S ステキな市章デザインです、掛川市。
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林哲司の名曲である。
こういうポップスを書かせたら抜群にうまいが、アレンジもすべて自分で
やるから、林カラーが前面に出て、ちょっと聴いただけでもすぐ林作品
だとわかる。 この作品もイントロから林サウンド全開である。
しかしながら、ご自身がさほどプレイヤー志向でもないところが、また
面白いところである。
そして作詞は松本隆。 詩人である。
なんたって♪辛子色のシャツ~ である。そんなんで始まる歌がかつて
あったか? ・・・・完全に松本ワールドに引き込まれるわけである。
『 借りていたDictionary 』 の
『 “Love”と言う言葉だけ切り抜いた 』・・・・・
おいおい、それは器物損壊ではないかと、おせっかいなことを言い出す
つもりは毛頭ないが、、、、、詩人である。
失恋ソングなのに、それでも前を向くような明るい曲調がかえって切なさ
を感じさせるけれど、楽曲の構成とか、そういうものを超えて、9月と
いえばもう理屈抜きで♪September なのである。
であるから、9月と12月は竹内まりやとその旦那さんの月なわけ。
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リズムセクションをとるのは、私が世界一好きなドラマーとベーシスト。
市原康(ds)&岡沢章(b)。 竹内まりやのヴォーカルを説得力ある音
で支える。
初期のYou &Explosion Bandやコルゲンバンドでのコンビネーションが
知られるが、直近では、といってももう5年以上も前になるが、六本木
alfieでの大野雄二クァルテットでの共演が私が生で聴いた最後である。
市原氏は手数で聴かせるお方ではないが、必要なところに十分なオカズ
が入り、ソロパートはいかにもジャズ出身の人らしくて、そこも聴きどころ。
岡沢氏は、唸りながら左足でリズムをとる例のスタイルで、あの年季の入
った白いジャズベを鳴らしてくれた。深みと迫力のある音であった。
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ギターは松原正樹、言うまでもなくパラシュートの松原正樹である。
キーボードは渋井博。大野作品にも多く登場したお方である。
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私のなかでは ♪September と ♪真夜中のドア ~Stay With Me~
の2曲が林サウンドの2トップである。 いやぁ、いい曲書くなぁ!!
ちなみに♪真夜中~では、林立夫(ds)&後藤次利(b)が演っている。
こちらも、林節が存分に聴ける。松原みきさんは若くしてお亡くなりに
なり残念であるが、名曲は生き続けるものである。
そして、9月が終わってゆきます。
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角川映画DEPATURE三部作フリークとしましては、見逃せないところ
です。リメイクといっても数多くの作品が作られてきたわけですが、
私が申すところの前作「犬神家~」とは当然ながら昭和51年公開の
作品を指すことを申し添えておきます。
脚本は前作をほぼ踏襲するそうで、私はそういうやりかたは・・・好きですよ。
終戦後のドサクサが収まらない時代のお話ですから、その時代の色や空気感を
どんな風に見せてくれるのか楽しみなところではあります。前作では昭和50年代
初頭の空気を、戦後の混乱期を引きずる地方都市の空気にいかに置き換えて
描いているかを私はみていたわけですが、まぁ見事なものでした。これが平成の
世に果たしてフィルムにできるのか、見ものです。
石坂浩二が上田の北国街道を歩いてゆく冒頭のシーンなんかどうやって再現する
のでしょう。金田一登場の場面ですが、岡沢章のエレキベースに大野雄二のエレピ
市原康の歌う様なドラムが重なり、探偵さんは来たもののこれから起こる惨劇を予感
させるに十分な、不安感に溢れる表現がなされています。坂口良子扮する旅館の
女中と出会うシーンは、さながら一枚の美しい絵のようです。
我ながら物好きな私は、まさにあの町並みを歩きに出掛けたことがあるのですが、
信州の山並みはそのままながら建物などはさすがに変わっており、やや興ざめで
した。 やはり上田でクランクインとのことですが、ちょっと心配です。
あの、死体が逆さまに突き刺さる木崎湖にも行きましたが、こちらは夏のリゾート地
にしては当時の雰囲気は失われていません。もくもくとした緑を湖面に映して、信州
の空気が清らかに感じられます。 さて、「ボートに穴」のシーンはどこで撮る?
キャスティングですが、前作におっかぶせるようなコンセプトなら、石坂浩二、大滝
秀治、加藤武は確かに欠かせませんね。 それと佐兵衛翁の仲代達矢はGJですね!
一族が集う場面に描かれたような静寂の中の息詰まる不安感、死体発見時の衝撃
的な描写など、前作も凄まじかったけれど、それを上回るものを期待しています。
ただ、あまりオカルト風味が強いのも困りますが。
前作の島田陽子演じる野々宮珠世は他に誰がやる? というほどのハマリ役でしたが
松嶋菜々子は・・・もしかしたら・・・イイかもしれません。ただ珠世役にしては、あなた!
幸福感あふれてるんですけど!!
あと惜しむらくは、川口晶!!の出番がないこと。小夜子の鬼気迫る失神シーンを
平成版では拝めないのですね(涙) 犬神屋敷の「ホーンテッドマンション」たる
部分を最も象徴していたシーンだと思うので、これに代わるものを用意してあるか
とは存じますが、ちょっとここも心配です。
この「犬神家~」で一番コワイ演技もそうですが、川口晶が「雑居時代」なんかで
見せたファンキーな演技にも、私はメロメロなのです。
さて肝心の音楽ですけれど、テーマは前作と「同じ」だそうですが、果たしてアレが
そのまま使われるのか? ♪愛のバラード はアレンジを変えたら別モノになりそう・・
私は劇伴担当の谷川氏が編曲等いじると睨んでますがね。もう大野氏はルパン
以外の劇伴はやらないそうなので。 それでいいと思います。
「ひどい目にあったよ」
崑組と仕事をしての印象を語っておられたのでね、、、それでいいと思います。
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