クルマ

コリン・マクレー死す

スバルからWRCのSSごとに結果を配信してもらっているが、思わぬ訃報が
舞い込んだ。コリン・マクレーがヘリ事故で亡くなったというではないか。

大ショックだ。

スバルにWRC初勝利をもたらし、その後続いたスバル時代の象徴だった。
レガシィRSでのWRCラストチャレンジにして初優勝、そのドライバーが自身初
の優勝でもあった、なんてのもドラマチックだ。
あのニュージーランドは、マクレーがステディな走りもできる証しでもあった。
そこにたどり着くまで、バタネンが1回くらい勝つんだろうと思っていたが、
レガシィの成熟が追いつかなかったようだ。レガシィはまだまだ速くなるはず
だった。あと1シーズン、レガシィを駆るマクレーを見たい気もした。

その後、サインツ、カンクネンら錚々たる職人達がスバルをドライブし、王者
マキネンまで来たのには驚いたが、マクレーが残した功績はとてつもなく
大きい。

ミツビシには負けるなよ!というのはスバル好きのひとつの矜持でもあるが、
それが私個人的にも別な形で今なお持続しているのは、どういう因縁か。

ヘリコプター事故で亡くなったというのは、最初誤報ではないかと思った。
いつかマクレーのハングオン写真を見たとき、おいおいバイク事故じゃシャレ
にならんよ!と感じたのだが、まさか墜落事故とは・・・

39歳で逝ってしまった。遠く日本から冥福を祈るしかない。

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パワーウィンドウ 【ファースト・インプレッション】

クルマの窓ガラスなんてのは一所懸命ぐるぐるハンドルを回して開ける
もんだ、という時代はとっくに去り、一部の『 エコ 』なグレードを除
いては、ほとんどがパワーウィンドウ標準装備である。軽自動車然り。

なにか電話機の操作方法の変遷に似ているが、本当に楽ができるように
なったものである。なにより力が要らないから、年寄りにとっては欠か
せない装備であろう。昔、高速の料金所などでは、みんな頑張って回し
ていたが、いまや ETC の時代である。エアコンの効いた快適な状態で
スイスイだ。 ま、私のクルマには ETC なぞ付いてはいないが、パワー
ウィンドウはしっかり付いている。 ありがたいことである。

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私は、初めてパワーウィンドウを操作した時のことを鮮明に覚えている。

市内の小学生マラソン大会に参加したその帰り、友達の親父さんのマー
クⅡハードトップGSRに乗せてもらったときのことである。後席右側に
陣取った私は、ワクワクしながら高級感あふれる車内を見回した。
おおっ、ピラーレスのクルマだ、スゲーなスゲーなと思っているうちに、
壁にポツンと取り付いたスイッチを発見した。

・・・もしかして・・・

目の前にはハードトップ後席部の小さなガラス窓がある。
恐るおそる押してみる。

と、かすかなモーター音がして、その小さなガラスがスーッと下降しだ
した。 大満足であった。

しかしその瞬間、この操作について所有者の許可を得ていないことに
気が付いた私はあわててガラスを閉じた。
そして、何事もなかったかのように閉まっている右後部ガラス・・・
恐るべしパワーウィンドウ。

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確かに力はつかわないけれど、神経をつかうものだなぁ、というのが
私の第一印象であった。

Mk2_1

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勝ったゲームなので・・・

何度おさらいしても良いもんです。

大宮サポの皆さんの多くが、アリソンの痛快なブッチギリを
リピート再生したことでしょう。素晴らしかった!主税もね。

外からまくって、かっさらいつつなぎ倒し、トドメの一撃!
サバンナを疾駆するブチハイエナのようです。
あれを見て俺は「幻の多角形コーナリング」を思い出したよ。

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池沢さとしの漫画 「サーキットの狼」 の主人公・風吹裕矢が
コーナーでの競り合いで仕掛ける必殺テク。
今もってその理屈がよくわからないのだが、とにかくデンジャ
ラスかつビューティフルなコーナリングテクニックなのだ。

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全国のよい子のみんながスーパーカーに夢中になっていた頃、
映画 「サーキットの狼」 が公開された。ブームに乗っかるって
のはいつの時代も同じですね。1977年。
それで小学校の友達連中と吉祥寺まで観に行きましたよ。
中身は・・・覚えてねぇなぁ。同時上映の 「ドカベン」 の方が
面白かった気がする。

サーキットの狼 の音楽担当が鈴木宏昌だとは気が付かなかった
けど、時代からするとコルゲンバンドの演奏ではないかしら。
サントラ手に入れて確認しないとだけど、まぁ豪華なことです。

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4輪ディスクブレーキ信仰

子供の頃から4輪ディスクブレーキの車が気になって仕方がない。

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幼なじみの家がクルマ屋だったので、国産メーカーのいろんな車種の
カタログが手に入った。小学生の本棚がカタログで溢れていたのだ。
現在、ヤフオクで高値を付けるようなのも沢山あったが、引越しのとき
に全て処分してしまった。

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そんなカタログを読んでいるうちに、上級車種には4輪ディスクブレーキ
と今は亡きホイールリング(!)が標準装備されることに気が付いていた。
そして、時代はスーパーカーブームだったこともあり、車全般に興味を
持っていたこの小学生は、「将来自分が車を持つときは4輪ディスクブレ
ーキとホイールリングがついたグレードを買うぞ!」 と固く心に決めて
いたのだった。

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街中で駐車しているフェアレディZやセリカLB2000GTなどに近寄って、
後輪ホイールの穴からキラリと光るディスクを確認して、満足気な顔をし
ていた小学生は、ワタシです。スバルレオーネなどにも4輪ディスクブレ
ーキ車があったし、ほかにもいくつかあったから、後輪ディスク探索作業
は退屈しなかった。

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あるとき、いとこがフェアレディZでやって来たから、いつものように後輪
のディスクに見入っていた。すると銀色の円盤がおいでおいでと誘うも
んだから、つい指を触れたら、結果やけどをした。

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それで4輪ディスクブレーキのクルマを乗り継いでいるけれど、実際に
は、後輪がディスクブレーキでないと安全が確保できないような、そう
いう走り方はしていないので、、、もうこれはアクセサリーです。

そして、ホイールリング付きのクルマに乗ることだけは、いまだ実現し
ていない。

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⑥ スバル360 と スバルサンバー 

日本のモータリゼーションを語る上で欠かせないクルマである。
私はそういったものを語れるほど物をよく知らないが、それはともかく、
昔の子供向けの自動車図鑑には西独のフォルクスワーゲンとともに必ず
登場していた。てんとう虫の可愛さが強調されるのを狙ったのでは全く
ないだろうが、同じページにはプレジデントとかコスモスポーツなどの
ジャンル違いのクルマが掲載されていることが多かったように思う。

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このクルマに乗って出掛けた記憶がある。
父が近所の人にクルマを借りてのドライブであるが、いつ頃どこへ行った
のかはさっぱり覚えていない。後ろヒンジのファンキーなドアに、ヘッド
レストのないシンプルなシート、そしてやたらでかいハンドル・・・
後席に乗り込んだときの様子は、なんとなく覚えている、、気がする。

子供の頃、スバル360に対するイメージは実はあまり良くはなかった。
何故かと言えば、当時テレビ放映していた 『 トリプルファイター 』 という
ヒーロー物の中で、デーモン軍団と称する悪の一味が黒いスバル360に
乗って悪事をはたらきにやって来るのだった。黒いスバルから現れる黒い
人影・・・ああ忌まわしい!!  そんな刷り込みがあったわけである。

ほかにも水谷豊駆る黄色いスバル360が印象的な『熱中時代 刑事編』が
あったけれど、このあたりになるともうさすがに悪いイメージはない。

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これをバン・トラックにしたのがスバルサンバーである。
これも物凄く可愛い働く車である。

現行モデルでもRR方式を貫いていて、その意気やよし!であるが、
子供の頃からずっと今に至るまで、リアエンジンでよくトラック作ってる
なぁ、と感心しっぱなしなのである。フォルクスワーゲンと手法は同じな
わけだがなんともスゴイ荷台である。まさに『超低床』のハシリである。
エンジン部分がフラットで・・・積んでしまっていいのか悪いのか・・・
アオリ戸をつけたバージョン、荷台全面をエンジンフードの高さに合わ
せたバージョンもあったようだが、インパクトが強いのはレギュラーバ
ージョンであろう。ポジティブキャンバーのヨタった感じの、こいつの
後ろ姿は、本当に秀逸なプロダクツデザインだと思う。

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もう見かける機会もないだろうと思っていたら、少し離れた住宅街で狭
い庭に造られた車庫に押し込められたサンバーを見かけた。淡い水色の
可愛い顔しか見えず、バンかトラックか判らなかったので、また見に行
ってみよう。

Sambartruck_r

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⑤ スバル1000

Subaru10002dr  ・・・先生の車はポンコツ車
                              こわれたような変な音がする・・・

小学3年のとき、そんな内容の作文をした。家庭訪問か何かの際、
担任のK先生の車に乗せてもらったときの記憶を書き記したのだ
ろう。ポンコツなどと書いて怒られるかと思っていたら、よく書けたね
と褒められたので拍子抜けした。

その車というのが、スバル1000であった。
フロントオーバーハングの具合が印象的な前傾気味のスタイルは、
次のレオーネにも引き継がれるが、スーパーカーブームの洗礼を
もろに受けた身にはなんともへんてこなカタチに思えて仕方がな
かった。子どもながらに パタパタパタ という水平対向エンジンの
独特な排気音が、ずいぶん変な音に聞こえたのだろう。そういえば
トヨタS800やパブリカもパタパタいっていたが、当時の自分には
ボクサーエンジンの良さなどわからない。
もしそのとき水平対向エンジンに着目していたら、

 『 先生の車のエンジンは
    ポルシェとかフェラーリのBB なんかと同じなんだぜ 』

とクラスの友達に講釈していたかもしれない。
・・まぁ同じわけではないのだが、多分そんなふうに言うだろう。

K先生のスバル1000、ベージュ色の2ドアだった気がする。
お目めがボンネットフードに半分めり込んだ造形。 その顔立ちは、
のちにWRCを席捲する猛獣のような車につながってゆくとはとても
思えないような、どこか間の抜けた感じの優しげなものであった。

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諸元表を見ると、ホイールベースがなんと2400ミリもある!!
あのスタイリングは・・・そういうわけだったんだね(ゴメン)

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子供のいる修理工場

幼ななじみに車修理屋のせがれがいた。

彼の自宅である自動車工場は、五日市街道に面していて、

玉川上水の掘割が目の前だった。

化け物のような巨木が掘割沿いに連なる様子は、

恐怖感すら覚えた。

工場内で塗装作業をしている脇をすり抜けて

奥にある扉を開けると、恐ろしく急な階段が現れた。

それをよじ登ると、行き止まりにまた扉があって、

これを開けるとようやく家の中にたどりつく。

幼い自分にとっては、この行程がひどく難儀であった。

彼の部屋は2人の姉との共用だったが、工場の上に

造られているだけあって、素晴らしく広くかった。

天井が異様に低く、床が妙にふかふかしていたが、

子供が遊ぶには抜群の環境に思えた。

階下の修理作業の音と、五日市街道を行き交う車の音に

包まれながら遊ぶ感覚は、いつも不思議な感じがした。

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彼の自宅兼工場の敷地の隅には、

ポンコツのトラックが置いてあって

運転席に乗り込んで遊んだ。

回そうとしたハンドルがあまりに重くて、

だから子供には運転できないんだな、

などど思ったりした。

二度と動くことのないトラックの

淡いブルーのボディに浮き出たサビが、

子供ながらに、なにか物悲しさを感じさせた。

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収納の時代

  収納ポケットがこぉーんなにいっぱいあるんですよ、奥さん!

 最近の車は収納スペースの多さが売り文句になっていて、そんなに何を収納す
んの? と思わせるが、これもトレンドっつーものなのだろうか。そんなに必要
かねぇと首をかしげてしまうこの過剰感あふれる感じ・・・近年のハイパワー
一辺倒の傾向にも通じる気がする。

 収納もパワーも無ければ無いなりに乗れば良いのである。性能の余裕が運転時
の余裕につながり、ひいては交通安全につながる、という向きもあるが、パワー
の余裕に関して言えば、急加速が必要な危険回避時のケースくらいしか恩恵はな
いのではないか。とはいえ、EJ20ターボのクルマに乗り継いできて何を言うか、
と叱られそうなのでこれ以上はやめておこう。

 ただし、過剰な収納に関してはちょっとアレだろう。
入れっぱなしになっていないか?  自問してみると・・・入れっぱなしである。
余計なものを積んでおくのは燃費も悪くなるし、どうしても積んでおかないと
困窮するモノとは何だろう。スペアタイヤ、工具類、発炎筒、車検証・・・
あとは?ティッシュや音楽ソフト、洗車用具? これらの取捨選択はドライバー
の裁量だから第三者は何もいえないが、愛車の収納物の点検は常に欠かせない。
ちなみに私の今の車は・・・・・いろんなモノが満載です(汗)

 話はそれるが、私は戸建住宅の設計のまねごとをしていたこともあるのだが、
お客の「収納が少なくて困っているんだけど・・」という要望には悩まされた。
そういう人ほど自宅にはモノが溢れかえっているのである。建て替えて収納を
増やしたところで、ムダにモノが増えて同じ状態になるのは目に見えている。

     現実→ 収納量 < しまっておきたいモノの量

     理想→ 収納量 > しまっておきたいモノの量

であるから、モノの量を減らせば良いのだが、ここはその人の物理的収納量に
関するコントロール意識および実現可能性の理性的判断が重要になってくる。

しかしそううまくはゆかないのである。 大体そういうことになっている。

          

 『 クルマの理想的な収納量は  ドライバーのキャパに反比例する 』

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④ ビスタアルデオ200S

実家のファミリアがくたびれてきたので、なにかいいのを探してくれと頼まれて
窮屈なファミリアでは気の毒だったから、背高のトヨタビスタを薦めた。試乗して
みると想像以上にアイポイントが高く、最初は車両感覚がつかめなかったものの、
広大な室内空間やセンターレイアウトのメーター類の目新しさもあり、極めて良い
印象が残った。実家ではコレを買うことにした。

私はといえば、これまでMT車&2リッターターボフルタイム4WDを乗り継い
できて、さて次のクルマもソレ系になるのかと薄々思ってはいたのだが・・・
何を思ったかビスタアルデオ200Sを買ってしまった。我ながら丸くなったものだ。

トヨタクオリティの高さには驚くばかりであった。インプレッサから乗り換えて
みると、内外装含めて全ての部分で圧倒的に綺麗な仕上げになっていて、なにも
いじる気がしないのである。実際にフルノーVista1 マルで使っていくわけだが、とはい
ってもリアのウエストスポイラーとアンダースカートだけはOPで付けておいた。
このあたりはちょっとアレだけれど、確かにウエストスポイラーを付けたアルデ
オはほとんど見かけない。クルマがクルマだけにそういうもんだろうと思う。

ずんぐりした独特のスタイルで、どうしたって好き嫌いが分かれるが、今では
珍しくなくなったセンターメーターやコラムシフト、前列に3人乗れるベンチシ
ート(メーカーオプション)など、アタラシサを満喫できるという意味で、私も
カミさんも大いに満足であった。

内装は黒基調で、スイッチ・メーター類の造りもカッチリしていて、雑に扱った
りすると罰が当たりそうな気さえした。 デジタル表示のセンターメーターが
やはり目を惹く。かつてソアラのデジタルメーターを目にしたとき、うへぇ
見にくいなあ、と思ったが、実際にはメーターの示す数字を気にするのはオー
ビス付近だけだから、むしろ面白がれるアイテムだった。瞬間燃費の表示も
できて、私が高速道路左車線キープ人間になってしまったのは、間違いなく
こいつのせいである。 追い越しと追い越されの比率が、「60:40」から
「10:90」に変化したのは誇張ではない。 追い越されようが何しようが、
お先にどうぞ、 どうせショ●べン1回分、くらいに考えるようになった。
ありがとう、アルデオ!

前列ベンチシートもなかなか面白かった。小型のチャイルドシートを真ん中に
着けて、3人並んでドライブするのも一風変わっていて、子供が小さいときは
いいだろう。最初は、こんなのアリか?という違和感が拭えないが、それなり
に楽しめるようになる。 大人3人が並ぶのは・・・・それはやめておくが吉。

そうそう、マズイ部分も思い出した。
前席に2人乗車のときに、真ン中の背もたれを前に倒すと大型のアームレスト
になるのだが、ここにナビのスイッチ類が付いているために、倒した状態でし
かナビの操作ができないのである。つまり前列3人のときはナビ使用が難しい
のである。後席の誰かに操作させることもできなくはないが、現実的ではない。
一旦目的地設定をしてしまえばそれで良いのだが、かといって目的地到着まで
スイッチを一度も触らないことが実際にあるかどうか。まあこれは致命的では
ないから・・・私の独り言である。

後席についてはスライドが可能で、目一杯後ろにすると、足元が妙にスカスカ
してかえって落ち着かない気もしたが、シートに厚みがあり、リアサイドウイ
ンドウも大きくて快適そのものであった。リクライニングなどさせると、快適
を通り越して眠気さえ催した。

ラゲッジスペースも丁寧に造られており、大そうな物を積むわけでもないから
恐縮するが、床板とスペアタイヤの間のスペースも細かく仕切られて、トヨタ
車のスキのなさにえらく感心したのである。リアゲートのガラスも単独で開く
ように設計されていて、確かに場合によっては便利だったが開けるのに少し力
が要った。またインプレッサでは積みきれなかった荷物が、アルデオでは同じ
だけ積んでもスカスカだったのが印象的である。比較するなよと言わないで♪

直噴D-4は品の良いエンジンだとは思うが、実家のビスタの1.8リッターエン
ジンのほうがパワフルに感じられた。ワゴンボディが重いのは確かで、厳密な
比較は難しいけれど、もう少しトルクが欲しい気がした。まぁ自分の運転がす
っかり大人しくなった分、適度なパワーだったかもしれない。145PS。

乗り心地は推して知るべし、わずかな段差を越えるときのコツンという感触が
懐の奥深さを示しているように感じた。前述だが、高速に乗っかってこのサスに
身を委ねていると、どれだけ多くのクルマに抜かれようが何とも思わなくなる。
仙人の境地、というのは大げさだが、そんな気分にさせるクルマである。

「大阪USJダブル夜行」を強行したのも、こいつの懐の深さがあったからこそ。
「宇奈月~高山~乗鞍~軽井沢行」は海山詰め込んだ旅行で、なかなか思い出
深い。海水浴にトロッコ列車、高山独特の花火、今では規制のかかる雲上の乗鞍
スカイライン、そこから何故か軽井沢、とてんこ盛りであった。

こいつとは1年の付き合いでしかなかったが、3万キロを走ったから立派な
中古車になって、そして下取られていった。 いまアルデオとすれ違うと、もう
少し付き合っても良かったかなと思ったりもするのである。
実家のビスタセダンは健在なので嬉しいが、「 こういうクルマはもう出ない
から大事に乗るように 」  と伝えてある。 本当にそう思う。

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③ インプレッサスポーツワゴングラベルEX

レガシィに乗っていた当時は、林道を走ることが多くなり、埼玉・群馬・長野県境の
未舗装路をよく彷徨っていた。クロカンで往くような道ではなく、いわゆるフラット
ダートを探して気分よく走っていたのである。

そのレガシィの後を受け継いだのが、インプレッサグラベルEX(AT)だった。
希少車といわれるが、またなんでこのマシンかというと、最低地上高がノーマルより
30ミリ高い、というのが少しくすぐられる部分だったかもしれない。どうせなら50
ミリ位上げておいて欲しかったが。

スポーツブルー&シルバーのツートン色のボディに、大げさなグリルガードと背面
スペアタイヤで武装した姿は、運転していてちょっと恥ずかしい気がしていたから
近所の自動車工場でグリルガードだけは外してもらった。後ろのスペアタイヤはカバ
ーがかかっていたが、とっとと外してタイヤむき出しにしておいた。時々レガシィに
履かせていたゴールドのスピードラインを背中に一本背負ってドライブに出掛けた。
興味を示したのか、高速道路を走るといつまでも後ろをついてくるWRXが絶えず、
SAに入るとすぐそばに停車してグラベルEXを観察していたりした。ちなみにスピ
ードラインに装着していたのはPOTENZA RE360であった。

内装のレベルはレガシィに比べるとランクが下がるが、これは致し方ない。デザイン
は洗練されつつあるが、まだまだ荒削りな風味が残っている。ウインドウのスイッチ
の投げやりにもみえる造形や、ラゲッジスペースの床板がベニヤ板の上にフェルト
を置いただけだったりするところは、なにか間抜けな感じが拭えなかった。
シフトレバーは本革巻のなかなかいいしつらえで、ATではあるがボクサーの鼓動が
伝わってくるあたりが、スバル車ならではの味わいであろう。アクセルをじわっと
踏み込めばEJ20ターボの咆哮が耳をくすぐり、めくるめく加速感が三半規管をおか
しくした。

なにしろグラベルEXである、リアゲートの開けにくいことといったら!!
キーでリアタイヤキャリアのロックを解除し、ノブを握って引っ張れば、右ヒンジの
キャリアがスーッと・・・・・動かない。ロック部分がシブくて、手前に引き出すの
にちょっとしたコツが要る。「せーの、エイッ!」と気合を入れないと外れない仕組
みになっているのである・・・??
私の車だけの仕様だったかもしれないが、それもまたスバル。

スピードラインを履かせると流石にサマになる。車高が上がっている分、タイヤハウス
の隙間が大きいのだが、ここがグラベルEXのキモであり、グラベルコースを行く腰高
のラリーカーを連想させた。他はHKSのマフラーに換えたくらいに留まったが、レガ
シィ+フジツボに比べるとやや下品な音がしていた印象である。

Impgrv_2

背面タイヤにサイクルキャリアを装着し、自転車を積んで出掛けた日には大変である。
クルマの全長が長くなって仕方がない 。それに積んだままリアゲートを開けるのも
難儀である。めでたくリアゲートが開いた状態を想像して欲しい、手前90度に引き
出されたスペアタイヤだけでもデカイのに、それにおっかぶさるようなサイクルキャ
リアにチャリンコが2台もくっついているのである。前向き駐車は当然のこと、右隣
に他の車がいないのも必要条件だったりして、いろいろ勉強させてもらった(涙)

ゴールドのホイールを履くインプレッサが街中に多くなってきてはいたが、ローダウン
するWRXこそ見かけるものの、その逆をいくグラベルEXはほとんど見られなかった。
あたかも夜行性の希少動物のようである。そのオーナーはといえば随分な天邪鬼
なのだろう。我ながら当たっている指摘だと思うが、ますます襟を正さねば。
本当にグラベルEXを見かけることは滅多になく、半年に1回遭遇するかどうかという
ところだったろう。 相手ドライバーと目が合うようなことがあれば「お元気で!」
てなもんである。同病相憐れむ、というのが適切かどうかわからないが、ある種の
病気と言えなくもない。

「瀬戸大橋~鳴門~道後温泉~瀬戸内海フェリー~天橋立行」というドライブが
こいつの最長不倒記録である。さすがに車内泊は無理だったが、フェリーの中で
朝食をとりながら明石海峡大橋の下をくぐった場面が思い出される。鳴門の渦潮、
砥部・出石の焼き物の里巡り、丹後由良での海水浴などてんこ盛りであったが、
少ないラゲッジスペースながら、このグラベルEXは沢山の思い出を積んで帰って
きたのである。

こいつの次の愛車は、インプレッサとは全然違うモノになるのだが、仮にスバルが
水平対向エンジンを積むミニバンを出すことになれば、必ず手に入れることになる
だろう。できればレオーネ時代のようなドコドコ音を出すのが理想だけれど、それ
は無理としても少なくとも直4のような音色は望んでいないわけで、現行レガシィ・
インプレッサのようなソフィスティケイテッド・ボクサーでは困るのである・・・
まぁコレは個人的な希望!

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